2016年12月14日水曜日

12月12日、東南アジアクルージングメッカ報告、前半

ここ一週間、雨が降らなくなりました。
夜にコックピットの天幕を下げないで過ごせています。
また、夜は涼しく、夜風にずっと当たっていると寒くなります。
船室でも、寝る時の扇風機は不要なくらい、涼しいです。

11月27日にマレーシアのランカウィを出て、タイのリぺ島で
入国。北上してプーケットに入り、日本から飛んできた
辻野さん、磯田さんも交えてにぎやかにこの海域西側を
中心に廻りました。添付の写真が走ったルートです。


この海域は東南アジアのヨットクルージングの中心です。
綺麗な海、沢山の島々、奇岩、絶景に富み、お値打ち値段の
タイ料理、マッサージと、クルージング天国です。
水深も浅く、泥、砂の底が多く、錨泊が大変やりやすい所です。

11月27日、ランカウィで出国手続き。ここのハーバーマスターから
指導を受けました。私の提出した書類の記録は今年の5月31日にジョホールを
出港した記録のみ。マレーシアではマレーシア船籍船でも、港に出入りする毎に
ハーバーマスター事務所に出向いて、入港、出港手続きをせんとダメよ、という
指導です。それでもわかりのいいハーバーマスターは出港書類を作ってくれました。

5時間ほど西南西に走り、タイ領のリぺ島に到着です。今回は忙しい南側でなく
静かな北西の錨泊地に錨を降ろします。そのまま上陸せず、一夜を過ごします。

11月28日、テンダーに乗って、近くのリゾートの浜に上陸。南側の浜に歩きます。
観光地としての開発が進んでいます。至る所に、リゾート、宿、レストラン、バー、
ダイブショップ、お土産屋、マッサージ屋があります。タイのマッサージ屋は嬉しい
ですねえ。1時間250-300バーツ、800-900円程度です。
南の浜にある、イミグレ窓口で人間の入国手続きです。ヨットの船長、クルーで
入国すると、4枚の書類に書き込みが必要です。パスポートにスタンプは無く
書類を一枚もらって終わり。滞在は30日間。



昼ごはんにはパイナップルに入った焼き飯。これは外せませんね。


マッサージして、髪を切って、買い物をして船に戻ると、隣に見覚えのある
カタマランが。緑のセイルカバー、米国製のマンタらしい船形。
近寄って船名を確認。Relax です。ドイツ人のラルフとカルメン夫妻の乗る
船です。セイルインドネシアラリーの仲間です。
こういう偶然の再開は誠に嬉しいもの。早速、訪問してあれこれと話がはずみます。


11月29日、リぺ島を出てロクナイ島、ロクノク島のムアリングブイを覗いて、ランタヤイ島の
南西に錨泊。最後は向かい風にしっかり吹かれました。

11月30日、朝一で抜錨し、プーケットのヨットの玄関チャロン湾に入ります。ここには
ヨットの出入国手続きの窓口があり、親切かつ効率的に手続きが行えます。
アンカーを打って、テンダーで上陸。
窓口に着いた時間は午後4時。既に3時で閉まっていて手続きは明朝になります。


12月1日、一番乗りで手続き終了。30分程度で船の入国手続き完了しました。
テンダーで帰り際、キングスカップレースの為に来た、ペナンがホームポートの
カタマラン、Minnie、新井船長の一行に出会いました。



日本から合流する辻野さんとの合流点、プーケットで最も華やかなパトンビーチ
に向かいます。
パトンビーチには浮き桟橋があり、テンダーを横づけ出来るので、上陸時に足が
濡れません。砂浜上陸は半ズボンを巻き上げても、波で大概濡れてしまいます。


タイの海の観光地No1がプーケットで、そのNo1ビーチがパトンビーチ。
全ての面で、忙しい所です。
混雑した観光地を楽しみ、3日午前零時40分プーケット空港着で来る辻野さんを
待ちます。船で待機し、桟橋に着いた時に電話を貰ってテンダーで迎えに行く事に
しています。飛行機の遅れもあり、桟橋着が午前3時過ぎ。辻野さん、無事到着、乗船。
マーケットの1階で食材を買って2階で調理して貰います。



12月4日は当地で最大のヨットレース、キングスカップの開会パーティに参加です。
ペナンのマリーナで知り合った、ヨット仲間、新井さんが愛艇Minnieで4連覇を掛けた
レースに参加するので、その応援というか冷やかしというか。

ところが、明け方にテンダーが消えている!という事態が起こり、大ショック。
テンダーが無いと、マリーナ以外では陸上に上がれなくなります。
雨の中、スタンドアップパドルボートに乗って、岸に上がり、警察の助け(探しと保険用の
レポート)を借りに浜の交番に出向くも、死んだような眼をした警官二人が非協力的
態度を取るばかり。こりゃ、ダメと陸上移動に漁船にお願いをしようと桟橋に向かった時に
桟橋に舫ってあるのを発見。嬉しかったですねえ。


近くにいたモーターボートからお兄さんが出てきて「夜中の2時ごろに浮いていたのを見つけたので
桟橋に引いて来た」という話なんですが。
怪しい話ではありますが、とにかく出てきました。今後は夜は釣り上げ、チェーンロックを掛けます。はい。

今回のキングスカップの出乗艇は110余り、12のクラスに分かれています。日本チームは5チーム参加です。
開会式と立食パーティでレースウィークは始まりました。パーティ代1人1000バーツなり。



12月5日は第一レースのスタートの見物です。
朝6時半に観戦メンバー3人が桟橋に到着。
1時間半走ってレース海面に向かいます。
とてもいい東の風が吹いています。
Minnieは最後にレース海面に現れました。連勝チームの貫禄か。


スタート後、最初の風上マークをMinnieは2位で回航。4連覇に期待が盛り上がります。
結果として、7レース戦い、Minnieはクルージングマルチハル部門で優勝、4連覇を
成し遂げました。新井艇長、チームの皆様、おめでとうございます。
他の日本チームも、IRC1クラス1位、クルージングマルチハルクラス2位、ファイアフライクラス3位と
大活躍でした。

最初のレースの第一レグを観戦し、観戦メンバー3人をカタビーチに下ろし、
パトンビーチに戻ります。磯田さんをピックアップする為です。
磯田さん乗船後、船は島の南西にあるナイハンビーチに向かいます。
静かな入り江でパトンビーチと180度反対の落ち着いた所です。
ここで錨泊です。


12月6日、朝一で抜錨、北に向かいます。そこには「007黄金銃を持つ男」のロケ地が
待っています。ジェームズボンドアイランドと呼ばれている観光島です。
この湾、パンガーベイの北部には面白い形をした岩が海から突き出ている景色が
沢山見られます。その中でもジェ―ムスボンドアイランドは格別の自然の芸術を見せて
くれます。入場料1人300バーツなり。





更に北に2時間走ると、岩山に張り付く様に水上に家が密集した所があります。
水上集落です。立派なモスクが金色の屋根に夕陽を反射させています。
この村の横に錨泊します。と、船に乗った地元のおじさんが近づいてきました。
ヨットと、集落にあるレストランの渡し、北にある古代壁画ツアーの売り込みです。


Uminekoのポリシーは多少のお金は地元に落とすというもの
レストラン往復の渡し業務を依頼しました。
おじさんが連れて行ったくれたレストランは集落の北の端にあり、
海辺のテーブルは風が強い。涼しいを通りこして寒い位です。

ここでのメインは、新鮮なスズキのニンニク胡椒揚げ。大きな魚が2つの皿に
分割されて出てきました。
食後は集落の中を散歩。水中にコンクリートの柱を打ち、その上にコンクリートで作った
道路を挟んで両側にお店が沢山あります。
ブルネイの水上集落を思い出しました。


翌、12月7日は次のハイライト途中にある静かな湾で錨泊。
有名観光地、ピーピーレイ島に午前中に着くための時間調整です。
訪問地で作られた、デカプリオ主演の「The Beach」DVDを鑑賞し
気持を盛り上げます。デカプリオ、若い!

12月8日はいよいよピーピーレイ島に向かいます。途中、沢山の網の仕掛け
が行く手を阻みます。それをかわして、マヤベイに到着。すでに沢山の観光客
が来ています。昨年取れたムアリングブイも満員。初めての辻野さんと磯田さんに
テンダーに乗ってもらい、浜に上陸してもらいました。



夜はピーピードン島の南側の湾に入り錨泊です。観光島です。沢山の船で一杯です。
島内も白人の若者で一杯です。アジア人は中国人と韓国人。日本人は
少ないようです。お店、ダイブショップの看板には中国語と韓国語はありましたが
日本語は見かけませんでした。

12月9日はプーケットのチャロン湾に向かいます。磯田さんはここで下船。
買い物にタクシーでタスカーセイルとセントラルフェスティバルという
ショッピングセンターを訪問。セントラルフェスティバルの日本食材コーナーには
感動しました。ここでほとんどの日本食材は揃えられます。

12月10日は再び北に向かい、アオポーグランドマリーナを狙うも、満員で入れず。
更に北に上がって、ヨットヘブンマリーナに入りました。



以前着た時とは大違いで、立派な建物、レストラン、ジム、プールが出来ており
立派な国際クラスのマリーナに進化していました。トイレ、シャワー室も立派で
エアコンが良く効いています。
12月11日の夜に辻野さんが退船。



これでプーケット&パンガーベイクルージングの前半は終了。

後半は東側のクラビ、その南の島々を探索の予定です。

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