2015年8月27日木曜日

8月27日、広島に到着

8月21日に入った尾道ですが、台風15号の為に5日間この地に留まりました。尾道ラーメンを味わい、千光寺に登ってなまった足腰に喝を入れ、隣の境ガ浜マリーナを訪問したりで、あっという間に過ぎました。
 
尾道はいい街です。尾道水道に面した家は水道に飛び出していて、家の窓から釣り糸が落とせそう。
 
狭い水道は嵐から船をしっかり守ってくれます。尾道の海の駅は街の中心の誠に便利な所にあります。陸に上がった処に力石があったので、トライしました。全く上がりません。昔の人は力があった。
 
尾道、気に入りました。住んでみたくなりました。
 
境ガ浜のマリーナはビジター停泊が一泊6994円と高めでした。が、丘の中腹にある高級ホテルの温泉が使え、お湯から上がった後の休憩室で冷たい牛乳、ビール、更にはアイスクリームまで
飲み放題、食べ放題。セットで考えるとお値打ちでありました。露天風呂から眺める瀬戸内の風景は素晴らしいの一言。
 
25日は台風が最も近づいた日ですが、風の強い時で10-15m・秒程度で、不安は無。強い雨も降りましたが、マレーシアで付けたカバーが働いてくれて、コックピットはドライに保てました。
 
26日の朝に出港。台風の返しの西風が吹く中、尾道水道を西に進みます。水道を抜けると風が一段と強くなりました。
 
日本の造船業は韓国と中国にすっかりやられたと思っていましたが、瀬戸内を通るとそうでない事が分かりました。毎日、数回大型貨物船が建造されてる姿を見ます。タグボートが大型船の船体の一部を引いている姿をよく見かけます
 
この日はやすうら海の駅に泊まります。なんと、停泊料は無料、タダ、Free。古いフェリー桟橋を使った頑丈な浮桟橋です。
 
南側には奇妙な木造船が桟橋の乗っけてあります。大河ドラマ「平清盛」に使われたセットでした。
帆が朽ちかけていて、そのうち難破船のセットとして再利用できるでしょう。
 
ここはグリーンピアせとうちの敷地内にあります。広大な敷地には荒れつつある遊戯施設が、ぺんぺん草の生えている間に散在しています。現代の廃墟かと思いきや、ゴーカートは稼働していました。
 
温泉があるらしいので行ってみました。偶然ですが、26はふ・ろ の日という事で通常1020円の入湯料が510円と、半額奉仕。
 
27日は海は穏やか、空は快晴で爽やかな風の中、音頭の瀬戸に向かいます。音頭の瀬戸は狭く、流れが急で難所であると海上保安庁のサイトには出ています。
 
流れの方向は呉の満潮時から1.5時間から2時間後に北流に転流するとあります。通過予定時刻は連れ潮になる計算。ラッキー!
 
音頭の瀬戸の入り口に近づくと、セールボートからオールが出ています。海上保安大学校の帆付きカッターでした。
 
音頭の瀬戸はすれ違いもなく、急流もなく、連れ潮1ノット程度で普通に通過。江田島、似島の沖を通過。
 
観覧車を目印に広島観音マリーナに昼過ぎに入港。9月7日の瀬戸内国際ラリーの出発まで、ここの留まります。広島地区の方、是非一度お越しください。事前にMailか電話を頂けると幸いです。
女性には来艇記念の素敵なプレゼントがあります。
 











2015年8月22日土曜日

8月22日、今は尾道です。

8月15日には直島にある海の駅「なおしま」、といっても小型客船桟橋の片側を使った2艇分のスペースがある所ですが、そこに移動。
 
直島はベネッセがお金をいれてアートの島として開発している所です。
 
第一印象はこの島は外国人観光客が多いという事。更に、フェリー乗り場のアナウンスに英語もある事でした。
 
まずは、観光中心となる地中海美術館に行きました。自転車で急坂を登り、峠の頂上まで行きます。ちょっとお金を余計に出して自転車を借りると、電動アシスト付に自転車になります。が、ヨット乗りは脚の運動の為、自力で登ります。
 
綺麗で立派な半地中の美術館です。が、コレクションの割に入場料が高い(2060円)、入場数制限で待たされる時間が長く、私の好みではありませんでした。一番よかったのが、庭から眺める瀬戸内海の眺め。
 
港の近くに直島で「007を撮影して欲しい運動」の記念館がありました。入場無料。いいですね。
007小説版で「赤い刺青に男」というのがあり、日本、直島が舞台になっています。そこで、ぜひこの「赤い刺青の男」映画版を作って欲しいと10年以上招致活動を続けているという事でした。館内は007関係資料がたくさん集めてあり、地中海美術館よりも興味深かったです。
 
16日は直島から多度津に移動。たどつ・こんぴら海の駅(合田マリーナ)に舫いました。讃岐うどん、少林寺拳法総本山、金毘羅さん参りが目当てです。
 
まずは、近くのうどん屋さんで最初のうどんを頂きます。おでんもあったので、3品取りました。
 
腹ごなしに北の小高い丘をのぼると、「一太郎やあい」というご婦人の銅像がありました。日露戦争に出征に行く一太郎という息子を港に見送りに行った母親が、出港に間に合わず、兵士を乗せた船に向かって「一太郎やあい、聞こえたら鉄砲を掲げろ」と叫んだという事でした。
 
その丘の北側が少し下ると、稽古の気合いらしいものがかすかに聞こえてきます。その方向に進むと、少林寺拳法の総本山がありました。
 
大きな敷地に日本の伝統的なお寺とは異なった色彩の建物が並んでいます。
 
稽古を見学できるか?と事務所で聞いた所、隣の善通寺市で大会の為、稽古は今日は無という事でした。大学生らしい7-8人のグループが稽古をしているのみでありました。
 
17日の朝餉はもちろんうどんです。

電車に乗って琴平まで行き、その階段で有名な金毘羅さん参りです。785段の階段を登り、本宮まで行きお守りを買いました。以前、家内がお参りした時に買って送ってもらったお守りには3年間守ってもらったので、この日でで交替です。
 
暑い。氷の柱が気持ちよかった。
 
ここにはリサイクルアルミ缶で作られ、太陽光発電でモーターを回して太平洋を渡ったモルツマーメイド号が堀江謙一氏から奉納されていました。予想外に小さな船には驚きました。
 
18日の朝餉もうどん。

船に戻ったら、マリーナの社長さんからの差し入れが船に置いてありました。もちろん、讃岐うどん。有難うございました。
 
18日は笠岡に向かい、シーアンカーというマリーナに3泊です。船をここにおいて、私は福山市にある実家に行き、お墓参り。
 
シーアンカーオーナーの田中さんには大変お世話になりました。近くのJRの駅まで車で送って頂いたり、出港前日は晩御飯を奢って頂いたり。カタマランヨットオーナーの奥野さんには航海の話をしっかり聞いて頂きました。田中さん、奥野さん、有難うございました。次はマレーシアでお会いしましょう。
 
21日にシーアンカーを出発。鞆の浦を通って、尾道に向かいます。
 
尾道にはカタマランヨット「カーラ」で日本一周をされた山田さんがいます。私は世界一周に出る前にお会いし、アドバイスを頂いて以来のお付き合いです。
 
山田さんが働きかけて作られた「尾道海の駅」に潮止まりの午後3時半に入港。山田さんに来て頂き、舫いを取ってもらいました。感激です。
 
その晩は山田さんご夫妻に迎えに来て頂き、Umineko世界一周、ブラジルからセントルチアまで
乗艇した塩出さんのご自宅でBBQパーティ。
 
当地のヨット乗り仲間も一緒し、海の見える高台にある別荘地にある塩出さんの家は素晴らしいもので、人見知りしない狸も庭の隅でパーティに参加の夜でした。
 
尾道には24日まで滞在して、25日,26日は広島に向かう途中で停泊し、27日に広島の観音マリーナに入る予定です。一方、台風15号は瀬戸内の真上を通過する様です。ここは大丈夫そうなので、ここに留まるか、広島に向かって出て途中の安全な所を探すか? 考えている所です。















2015年8月14日金曜日

8月14日、直島まで来ました

串本ではトルコが親日になる原点の一つ、トルコ船エルトゥウルル号遭難の記念館、日本最古の石造り灯台、樫野埼灯台。ペリーより先、1791年に日本に来た、アメリカ帆船レイディ・ワシントン号の記念館、本土最南端潮岬と観光に励みました。
 
翌、9日には善木さんが下船。ここから2人旅になります。串本を午前6時40分に出港。田辺に午後2時半到着。
 
田辺では漁港に停泊しました。出発の準備をしていると、丸長水産の社長さんから薄塩鮭とマグロの腹身の差し入れ。近くの喫茶店のご主人からは紀州の梅干しのパックを頂きました。
 
10日は田辺から和歌山マリーナシティに移動。久々のマリーナらしいマリーナに停泊しました。

11日は和歌山市内観光に費やし、12日に出港。鳴門海峡東側、淡路島の福良港に入港。
 
ここで、観潮船・咸臨丸に乗り、大渦の鳴門海峡の下見です。ここの潮の速さは日本一、時速約20㎞にもなり、世界でも3つの指に入る速い潮流です。満潮、干潮の時に海峡の南北での海面差が最大になり、流れが最速になる所。現地では世界遺産認定の努力の最中でありました。
 
観潮船・咸臨丸で鳴門大橋の下に行きました。すごいですね。海の段差というのを初めて見ました。太平洋側の海が1m位高く、瀬戸内海側に海水がなだれ込んでいます。その周りでは大渦ができては消え、新しいのが生まれ、迫力満点。渦の見える側に乗客が集まり、船が傾くので更にスリル満点。よく観察すると、渦と橋脚の間は潮が速くても抜けられる様に見えました。下船時に船長と話し、明日の通過時間作戦を確認。
 
魚には食傷気味だったので、夕食は淡路島に2件しかないステーキハウスの一軒に行き、久々に柔らかい赤身の淡路牛を堪能。
 
13日は連れ潮の時間内にできるだけ鳴門海峡から離れるべく、早朝に出港。海峡の潮は最速時間は過ぎていましたが、囂々と川の如くの流れです。その流れの真ん中で現地の小型漁船は漁を行っています。
 
多少、小型の渦に乗り舵を取られましたが、無事海峡を通過。小豆島の坂出港に昼過ぎに入港。
自転車を借りて「24の瞳」映画村、岬の分教場、丸金醤油工場の観光で午後を過ごします。
 
14日は坂出港を出港してアートの島、直島に移動。島の南の海水浴場沖にアンカリングしています。久々のアンカリング。遠浅の砂地の泊地です。夜空の星が綺麗です。








2015年8月8日土曜日

8月8日 串本まで来ました

武豊の衣浦ヨットクラブを8月3日に出港して、6日目、紀伊半島の先っちょの串本に向かっています。
 
3日は総勢5人で午前9時に出発。ほとんど機走で午後3時半に的矢湾の中にある渡鹿野島に到着。ホテルの露天風呂を楽しみ、レストラン「四季」で夕食。
 
4日は朝靄も中を午前7時半に出港。ここからは3人の旅です。南西にある久木浦に向かいます。
風が南東から吹く時があり、久々に帆走も楽しめました。途中、流した釣り具に小型のシイラがヒット。久木浦にある浮桟橋に午後5時半に到着。
 
ここでは80歳ながら現役バリバリの漁師さんに出会い、その漁師さんの電話一本で翌日に生きのいいサバ2匹の差し入れを頂きました。
 
久木浦に2泊して6日は午前7時に出港。久しぶり造水機を運転。長く使ってなかった装置ですが、
無事100リットルの清水を太平洋の海水から作ってくれました。午後1時50分に那智勝浦に到着。付けた岸壁のそばに不思議な魚が泳いでいました。ひれの先から体長の何倍もあるソーメンが出ています。泳ぐ姿は優雅です。大きなさかなに見せかけているのでしょう。まずはホテル浦島に行って、お湯の旅を2時間堪能。
 
帰りの渡し舟の中から岸壁にクラシックなヨットがつけてあるのが見えました。
 
晩御飯を食堂「那智」で食べていると、隣のテーブルはヨット乗りらしい。声をかけると、クラシックなヨットの一行という事が分かりました。ヨットは有名なスクーナーのアミ号。瀬戸内海を通って五島まで向かう、溜船長以下5名の皆様でした。
 
晩御飯の後に船にお邪魔し、大航海時代に戻った様なアミ号を見せてもらい、しばしの歓談。溜船長の帆船について博学に圧倒されました。素晴らしい。
 
7日はまずはマグロのせりを見学し、半日観光バスツアーに参加。熊野古道大門坂、那智の滝、那智大社・青岸渡寺を観光。大門坂で石段を下っていると、昔の貴族衣装の家族が上ってきます。観光地アトラクションかと思いきや、中国人家族のコスプレでありました。この日の温泉はホテル中之島の露天風呂。締めは「ひろ吉」でマグロ三昧と観光の一日を終えました。
 
今日8日は串本漁港に移動。午前9時50分に到着しました。