2014年6月28日土曜日

6月28日、木曜島に向けて帆走中

6月25日の午前11時30分にHoniaraを出発。北西に向けて走り、ガダルカナル島の北端を反時計回りに廻り、その後西南西に進路を取ってパプアニューギニアの南東に伸びる島の南をかわして後、真西に転進。オーストラリアとパプアニューギニアの間にあるトレス海峡に浮かぶ木曜島まで全1113海里の内、残り600海里まで来ました。

初日の午後遅く、26日、27日は大いに吹き、2人が船酔い。26日には137cm、これは昨年にブラジル沖でかかった138cmに1センチ足りませんが、大物イエローフィンマグロをゲット。

28日は朝から風が落ち、機帆走です。現地時間午後4時20分の位置は南緯12度06分、東経151度58分、気温は27度。蒸し暑いです。風予報によると、明後日までは弱めですが、30日の夕方から吹き始め30ノット程度まで上がりそうです。

木曜島到着予定は7月3日の木曜日。


2014年6月23日月曜日

6月23日、子豚ちゃんBefore & After

6月22日の日曜日はフィリピン人整備士達の仲間の一人の誕生日。前日に4か月の子豚ちゃんがトラックで連れてこられ、庭の木に繫がれていました。朝に双眼鏡で陸を見ると、皮が剥がされて、竹串に刺された子豚ちゃんの丸焼きの準備が始まっています。早速陸に上がって見物です。

距離を離して置いた木を燃やして熱源にして、一人が手動でゆっくり竹串を回し、もう一人が表面に油を塗り、ゆっくりと焼いていきます。おなかの中は内臓を抜いて替りにネギ、ニンジン、玉ねぎが詰めてあります。焼く事約5時間、ゴールデンブラウンに焼かれた丸焼きが完成。カリッとした皮、豚のうまみを含んだ野菜は特筆物でした。
 
食べた後は、カラオケに、食堂のシェフ(元ギター弾き語り歌手)を中心に懐かしい曲を聞いたり歌ったりでソロモンの夜は更けていきました。フィリピンの曲、ANAKフィリピン人歌手が私にと言って歌ってくれました。「お前が生まれた時---」懐かしい。






6月23日、ヘリコプター整備基地

トロピックヘリコプターという会社の前にアンカーを打たせてもらい、セキュリティに見張りをしてもらい、基地の施設を使わせてもらい、壊れた部品を直してもらい、船底の海草落としをやってもらい、
、もらいもらいで誠にお世話になっています。
 
昨日22日は午後にヘリコプターに乗せてもらいました。川崎重工製のジェットタービンのついた小型ヘリです。ちなみに価格はUS$500,000位。前席の後ろに日本語で注意書きがありました。「飛行前にはドアを閉める事」---でもこのヘリにはドアは付いていません。
 
ヘリに乗るのはナイアガラの滝の観光以来です。空を飛ぶ物はやはり怖いですね。落ちたら終わり。ベテランパイロットのマイクさんが整備基地で十分に整備したヘリを運転してくれるのは安心材料ですが。
 
爆音の中で飛び上がり、Umminekoを空から見下ろし、ホニアラの街、その北のジャングル、海岸線を見せてもらいました。飛び上がったら怖いのは忘れ、空中世界を堪能させてもらいました。




2014年6月20日金曜日

6月20日、ホニアラ



いまお世話になっているヘリコプター基地はホニアラの街から東に6Kmの所にあります。なんの商売かというと漁船の目です。契約した漁船が漁をする時に、空から魚---主にマグロですが、の群れを見つけて漁船に伝える仕事です。ヘリを使うと使わない場合に対して約2倍の漁獲になるという事で、ビジネスとして成立しているようです。マイクさんは13歳の時から空を飛び始め、小型飛行機、ヘリコプターのベテランパイロットですが、ここでは所長として外人部隊のパイロットとフィリピン人中心の整備部隊を束ねるのが仕事です。
 
ここからホニアラの街に向かって歩きました。現地の人の一番安い足は小型トラックの荷台。漁師が獲れたての魚を売っていました。太刀魚、マナカツオ、タイ、アジ等々なじみ深い魚が多かったですね。マーケットは大変活気があります。色々な野菜、果物が並べてありますが、価格は高めです。特徴的なのは南京豆屋、ココナッツオイル屋が目立ち、サモア、フィジー、バヌアツで沢山並べてあったカバは売っていませんでした。
 
ホニアラに西に流れる川の西側にチャイナタウンがありますが、ちょっと前の洪水の爪痕が残っていました。












2014年6月19日木曜日

6月19日、ソロモン諸島、ガダルカナル島・ホニアラ到着

18日からは風予想では6-8ノットの軽風の予定でしたが、大外れ。San Cristobal島の北を通過する頃から風はガンガン上がり、25ノットから30ノットの強風に。メインセイルを畳んで小さく巻いたジブのみで帆走。突然風が消えて静かになった後に今度は100度違う方向から25ノットの突風を受け、スナッチブロックとジブのフットロープの調整部が破損。メインセールを上げていたらもっと被害が大きかったでしょう。幸運でした。
 
19日の午前7時、ソロモンの旗を揚げる作業をしていたら、ヘリコプターの爆音です。一直線にこちらに向かってきてすぐ近くを旋回。フロリダで知り合ったヘリコプターパイロットのマイクさんのヘリです。何回も周囲を旋回してくれ、歓迎と共に沢山の空からの写真を撮ってくれたようです。
 
7時半に首都ホニアラの港に入り、ムアリングブイがあったのでそれを取って一時係留。テンダーで陸に近づくとマイクさんが堤防まで迎えに来てくれていました。一緒にイミグレ、カスタム、検疫を廻ってもらって午前中に入国手続き完了。税関と検疫で合計1857ソロモンドル(約26000円)かかりました。高めですね。
 
その後、港から3マイル東にあるマイクさんが所長をしているヘリコプター基地の前に移動、アンカーを打って街のレストランで昼食を奢ってもらい、夕食は設内の食堂でフィリピン人シェフの作った寿司をごちそうになり一日が終了。
 
ポジションは南緯9度25分、東経165度0分。赤道に近くなり、かなり暑くなってきました。


2014年6月16日月曜日

6月16日、ソロモン諸島に向かっています

6月15日の午前7時20分にGaua島を出発。現在ソロモン諸島はガダルカナル島にある首都のHoniaraに向かっています。太平洋戦争の激戦地の一つです。
 
出発して3時間は風無く機帆走でしたがその後に南東の順風が吹き始め徐々に強まり午後2時にメインセールは2ポイントリーフに落としました。

現在は16日の午前7時ですが、残り385海里。位置は南緯12度39分、東経165度26分。風は南東で15-20ノット、波高2-2.5m、晴れ、気温は27度。Honiara到着は19日の夕方か19日の午前中を見込んでいます。

2014年6月12日木曜日

6月12、13日 Luganville

6月12日は午前7時に出発。南に10海里下り、西に6海里走ってバヌアツ第2の街、Luganvilleに移動。ここは食品の買い出しと出国手続きの為に寄りました。

税関近くの停泊場所ではテンダー上陸が難しそうだったので、更に西に1.3海里移動。午前10時30分にビーチフロントリゾートの沖合にアンカーを入れました。位置は南緯15度31分、東経167度10分、水深4.5m。
 
この国では3つの公用語、ビスラマ語、英語、フランス語が使われています。これに加えて110の方言があるという事でまさにマルチリンガル国家。ビスラマ語というのは英語をベースに現地の言葉と混ざった言語という事です。イミグレオフィスにビスラマ語のセクハラ防止ポスターがあったので、写してきました。なんとなく解りますね。
 
マーケットでの野菜、果物の価格をはポートビラより、少し安目。
 
通りを歩いていたら、日本メニューの看板があったので入ってみました。写真の野菜かき揚げ丼がVT750(800円位)。日本人が経営しているレストランという事です。日本人に指導を受けたバヌアツ人シェフが料理しています。ああっ、名古屋は清水口のエビのかき揚げ丼が食べたい!






2014年6月11日水曜日

6月10,11日、オイスターアイランドリゾート

6月10日は午前7時にRano島を出発。北に39海里移動してオイスターアイランドリゾートに向かいました。ここはバヌアツで一番大きいEspiritu Santo島の南東にある囲まれた湾にあるリゾートです。

ここのオーナーの一人、コリンさんが昨年の瀬戸内ラリーに参加し、浦野さんと親しくなる機会がありました。コリンさんはニュージーランドでワイナリーを経営しています。バヌアツに行くなら、自分のリゾートに寄ってくれとの招待を頂き、今回の訪問となりました。湾の入り口は電子海図とずれがあり、目視にて確認しながら慎重に進入。もっとも危ないところには水路を示す緑と赤のポールが6本立っていたので、助かりました。湾は全方向を囲まれ、大変に静かな海面です。停泊位置は南緯15度22分、東経167度11分。水深10m。
 
リゾートは本土から200m離れた小島にあります。上陸してリゾートの受付に行くと、コリンさんから連絡が入っていてディナー1回、ワイン1本付きを無料ににて楽しませてもらいました。久々の分厚いバヌアツ牛のステーキに満足。コリンさん、有難うございました。ここのトイレは解放感一杯で、大変気持ちがいい。
 
翌11日はテンダーとカヌーを使って近くのジャングルの川を遡り、ブルーホールという所に行って来ました。川を20分遡ると最後が開け、透き通った青い淡水の池があり、正面に巨大な木があります。その木の高い所からロープが降りていて、結び目のこぶが作ってあります。木には梯子が掛けられ7m位登れる様になっています。この梯子の上から、ロープにつかまって池の中央に向かい「アーアアアアー」  ドボン。しばし童心に戻りました。しかし、ここは蚊が多く、水面に体を出すと危険な所でもありました。






2014年6月10日火曜日

6月10日、Rano Island村民との交流



Ambrym島で温泉を満喫した後は、6月9日は西に39海里移動して、Rano島という小さな島に向かいました。
途中で大型のシイラ、132cmをゲット。シイラとしては今までで最大です。一方で冷凍庫にはまだシイラの身が沢山残っているのでこのシイラをもって島民と野菜、果物と交換しようという事になり、Rano島のビーチにアンカーを入れてすぐに、サリーさんが村に入りました。

1時間後にビーチに現れたサリーさん、すっかり村人の一人と友達になり、バナナとパンパームース(大型のグレープフルーツ)ココナツ、見たことのない果物と交換に相成りました。
村で発電機が壊れて困っているというので、修理に挑戦。2台の日本製小型発電機の修理に成功。たまには訪問先で喜ばれる事をするのもいいですね。
夜はカバパーティに誘われ、月夜の下、洗面器に入ったカバを飲みながら、歓談を楽しみました。カバは植物の根から抽出する南太平洋の島々の飲み物です。アルコール飲料と同様の効果があります。見かけは泥水の色、味は草の青臭い味---我々の味覚ではおいしいとは言えない代物です。遥か昔は酋長だけが飲め、その後は男性のみが飲め、現在は女性も飲んでいい事になっているそうです。
村民の家には電気、水道、下水があるわけはありません。電気は各家で発電機、ソーラーパネルで起こしたのをトラック用の大型バッテリーに貯め、インバーターで交流240Vに変換して使っています。蛍光灯、DVD、携帯電話の電源として使っています。
昔は現金は不要だったが、携帯電話が普及し、その通信料を払うために、現金が必要になったという事です。多くの人が携帯電話を2台持っています。





2014年6月6日金曜日

6月6日、秘湯

6月6日は午前中をジュゴン観察に費やし、10時に出港。今日は30マイル北に走ってAmbrym島にある温泉に向かいます。Ericさんのバヌアツクルージングガイドに緯度と経度が載っています。
 
午後3時にその場所の沖、水深4mの所にアンカーを打ちました。位置は南緯16度2分、東経168度2分。
 
この島は活火山が2つあり、火山活動の盛んな島です。真っ黒な砂のビーチにテンダーで上陸。ありました。広大な湯船です。胃袋の様な形をしていて100mX30m位ありますか。

早速入湯。写真でわかる様に人里離れたジャングルの浜辺です。誰も居ません。設備も何も無し。無料。底はぬるぬるした葉っぱの様な物---アオサの様な物が砂地の底に生えています。深さは首までつかる深さから膝までで丁度良し。右手からは木の枝が空を覆い、奥には岩があって風流です。

泉質はわずかの硫黄臭を感じますが、透明なつるつるした湯で塩分はありません。温度は36-38度くらいでしょうか。まさに適温。あがった後も体がぽかぽかの湯です。底の砂を足先で掘ると熱くなります。

今回の世界一周航海の中でも特筆の体験です。素晴らしい。残念な事に空は厚い雲に覆われています。晴れていれば、夕陽と天空に散らばる星が素晴らしいでしょうねえ。温泉好きの私としては1週間居ても飽きないでしょう。
 
バヌアツはアンブリュム島の秘湯レポートでした。





2014年6月5日木曜日

6月5日。バヌアツクルージングを開始しました。

ポートビラは2回目の訪問で、これと言った目新しい事もないので、滞在を短くしてバヌアツの北部の島々を廻る事にしました。
 
ここでUminekoと同じ艇種、St. Franccis43の6号艇(ハルナンバー6と言います)、船名Reflectionのオーナー夫妻と知り合う機会に恵まれました。ニュージーランド人のEric & Anne夫妻です。バヌアツがいたく気に入って、クルージングシーズンは毎年バヌアツの島めぐりをやってきたそうで、今バヌアツ政府と共同でヨットの為のクルージングガイドを作りつつあります。

その電子ファイルをもらったので、それを参考にしてクルージング計画を立てました。海亀、ジュゴン見物、海辺の温泉、赤く溶けた溶岩がどろどろ出てくる火山見物、元祖バンジージャンプ見物、めちゃくちゃにフレンドリーな部落、ブルーホール見物---と全て入れようとしたら、時間が足りなくなったので、バンジージャンプはパスしたものの、忙しい計画に相成りました。
 
6月4日の夕方にポートビラを出港。オーバーナイトの快適セーリングを楽しみ、5日の朝にEpi島の北西にあるラーメン湾(Lamen Bay)に到着。ここは海亀とジュゴンが見れる事になっています。村落近くの水深5mに所にアンカーを打って周囲を観察。位置は南緯16度36分、東経168度10分。
海亀は何回も目撃出来ましたがジュゴンは現れません。上陸して村を見物。子供と記念撮影。メラネシア人の方がポリネシア人よりも我々から見ると怖い顔をしていますが子供は目玉パッチリでかわいいですね。
 
昼前に出港して20海里離れた隣の島、Malekura島のジュゴンが見れる確率の高いとEricさんに教えてもらった入り江に向かいました。Gaspard Bayという名が付いています。3時にその奥深い入り江に入って行くと、早くも茶色のジュゴンが姿を現しました。鼻を水面に出して息を吸い、また少し沈み、また鼻を出すのを2,3回繰り返した後に2つに割れた背びれを見せて深く潜っていきます。
この間、20-30秒位。

入り江の一番奥の4.5mの水深の所にアンカーを打ちました。我々以外には誰もいません。位置は南緯16度28分、東経167度49分。周囲には村も無く、水際はマングローブで覆われその後ろが密生した深い密林です。鶏の声が聞こえます。ギーギー、ギャー、とその他の鳥の声も聞こえます。
 
ジュゴンの観察開始。暗くなる前までにUminekoから20-50m離れた所で10回位見る事が出来ました。同時に2頭は見れなかったので1頭を何回も見たのかも知れません。
 
月の光が明るい静かな夜です。朝起きたら原住民のカヌーが周囲を取り囲んでいる---なんて事が起こらない様に。









2014年6月2日月曜日

6月2日、バヌアツ・ポートビラに到着

久々にしっかり吹かれました。6月1日と2日は南東風25-30ノットが吹きました。波は3m位。一方、夜間には入港したくないので2日の朝着になる様に遅く走らせる必要がありました。ポートビラ入港直前の帆の大きさを見て下さい。ジブセールをわずかに開いているだけです。これで4-5ノットのスピードでした。

泊地に午前7時半に入港し、ムアリングブイを取りました。この泊地は周囲をしっかり囲まれていて荒れる外海とは別世界です
 
クルージングガイドには、ポートビラの税関は無線で呼んでも返事が無いのでヨットクラブのヨッティングワールドを呼び出せと書いてあります。念の為に7時半に税関を呼ぶと、返事がありました。8時15分に担当官がUminekoに来るという回答です。

9時になっても何も起こりません。その後に何回も呼んで結局来たのは10時。アイランドタイムです。税関手続き、イミグレ手続きを行って、今はヨッティングワールドの岸壁に船尾を舫っています。現在位置は南緯17度45分、東経168度19分。雨、気温は26度です。