2014年3月31日月曜日

3月31日、パラダイスを満喫しています。今日はモレア島

タヒチでは地元の人達ともお好み焼き交流。
日本語の「心」という音ははタヒチ語では全く違う意味という事を教えてもらいました。タヒチに行かれる時には気をつけて下さい。
29日には辻野夫妻が到着。30日は隣の島、モレア島に移動。絶景に囲まれた泊地、オプノフ湾の東側で一夜を過ごしました。位置は南緯17度29分、西経149度51分。パペーテでは周囲に明かりが多く、星の観測はもう一歩でしたが、ここでは真っ暗な夜空にお星さまキラキラで、まさに昼も夜もパラダイス。
31日はテンダーで3.5マイル走り、エイの餌付けに参加。観光船が集まっている浅瀬、ちょうどつま先立ちができる深さですが、観光客が与えるエサにサメ、エイがうようよ。エイは人懐っこく、向こうから触れてきます。ヌルーとした感触です。
今日の夕方にはここを出発して夜走りをし、80海里離れたフアヒネ島に向かいます。「フアヒネ」という言葉もタヒチ語では色っぽい意味らしいです。














2014年3月23日日曜日

3月23日、タヒチに昨日着きました

Rangiroaを20日の夕方5時に出発。夕陽を見ながら環礁の水路から外海に出、進路を南西に向けます。この夜のセーリングは素晴らしいものでした。環礁の風下を通るので波が無く、10-15ノットの東風を受けて船底掃除をしたハルは良く滑り空には天の川と一杯の星達。

21日の夜には空からヒッチハイカーが一羽。その後、時間調整の為にセールを小さくして、22日の明け方にはタヒチ島の北側に到着。午前8時にPapeeteの港に入り、街に近いマリーナを覗いて、交通量の多い道路の横で煩いのと設備があまりないのを確認。そのまま西に向かい、空港を通り過ぎた所でガチョーーン! しっかりリーフに乗り上げ、パイロットを呼んで引っ張りだして貰い、空港の南に位置するMarina Tainaに到着。Uminekoの前方には山頂に雲を抱いたモレア島が見えます。

22日、23日は週末で、水路に面した所に係留しているUminekoの前はカヌーにモーターボート、ヨットが頻繁に通り過ぎ、よく揺れます。また、昼が暑い。昼間は35度まで気温は上昇し、夜は寝られるかと心配しましたが、夜は寝られる程度には気温が落ち、熟睡できました。

マリーナから北に5分歩けばカルフールがあり何でも売ってます。南に5分歩けば24時間営業のスーパーマーケットあり。久々の文明を楽しみつつ、整備、観光をしながら辻野ご夫妻の到着を待ちます。

22日の昼下がり、熊本のヨットマン、上農ご夫妻の訪問がありました。日本では坪井ヨット建造のシーム33に乗られているとの事。私の日本の船、うみつばめIIも坪井の船。短い時間ではありましたが、久々に日本のヨットマンと出会え、楽しいひと時でした。








2014年3月20日木曜日

3月20日、ワイナリー

今日20日はポリネシア唯一のワイナリー見学の機会に恵まれました。通常は一般客の見学対応はやらないのですが、ボルドーのワイン製造業者の訪問があり、その時に一緒にという事でラッキー!

朝4時半起床、5時朝食、5時半ヨットを出て予約したタクシーに乗り、6時半に指定されて集合場所、島の西橋にある港に行きます。6時半過ぎに従業員が来て小舟に袋(肥料)の積み込みを始めます。45分頃に工場長のセバスチャンさんが運転するワイン業者2家族を乗せた車が到着。全員が船に乗り込み、発進。船は高速で西隣の島のかなり奥まで進み、簡易桟橋に着岸。
1993年にプロジェクトがスタートしたという事で、最初は場所の選択とブドウの種類の選択に時間がかかったとの事。約100種類のブドウの種類を試し、最終的に2種にしぼったそうです。土壌がサンゴ質、熱帯の気候というユニークな条件で、現在は4種のワインを生産中。サイン畑のバックにヤシの木というのが面白い組み合わせです。
ブドウ畑見学後は港に一旦戻り、車でワインセラーを見学。小さな工場でありました。この2年は35000本・年の生産量です。採算ぎりぎりですかね。残念な事にテイスティングは無。記念に2本を求めました。ボラボラ島辺りで飲んでみたいと思います。

ワイナリー見学から戻ったら、浦野さんが船の下にクッキーのくずを撒いて魚を集めていました。
 
早速、サビキを投入。サビキが下に降りる前に激しい引き。あっという間に3匹。これは面白いとキューバで買っていた古くなった魚を撒き餌に投入。短時間で食べきれない位のおいしそうな魚が取れました。身はタイに近い感じです。

浦野さんの包丁さばきで魚は天国に直行。最初のメニューは浦野式アクアパッツア。美味でありました。今夜は刺身にトライです。
















2014年3月18日火曜日

3月18日、黒真珠

18日はタヒチ名物のブラックパールの養殖場に行ってきました。先日に予約した時間より10分早く迎えの無料バンが到着。もう一組をピックする為に島を東に行ったり、西に行ったり。どうも行き違いがあったようですが、お蔭で島内無料観光が出来ました。もう一組をピックアップ後、島を西に走り、内海側に面した所にある、Gauguin's Perl Farmに到着。庭に設けられた屋根の下で、黒真珠の養殖プロセスを案内人のステファンさんが説明してくれます。

1960年代にタヒチの黒真珠養殖を始まったという事で、日本の養殖技術を日本人グラフター(貝に核を入れる手術をする技術者)を迎えてスタート。その後は日本人は高すぎるので、現地にグラフター学校(2年間教育)を作り、今は全て現地人の手で行われています。

浮遊している貝を採り、3年間ネットで育てると直径10-12cm位になり、核を入れる手術が施され、更に2年育てて最初に真珠が取れます。同じ貝に更に大きな核をいれ2年後にもう一回、更に2年後にもう一回真珠を取り、その後は貝柱は食用に、殻は装飾用の材料として使われます。

最盛期は一人にグラフターの月給は1万ユーロ(140万円)程度で鼻息が荒かったようですが、今は月給は2000ユーロ(28万円)程度。一日に450個の核入れ手術を行っています。このGauguin's Pearl Farmも最盛期は20人のグラフターがいたそうですが、今は4人。
 
説明と行程の見学後はエアコンの効いた販売所内で黒真珠の形と色、光沢によるランキングの説明。黒真珠って、艶のいい、大きな真ん丸の物は高いのですね。予算外。完成品は全て一旦政府管轄の場所に運ばれ、表面層の厚さを検査後に品質保証を付けて販売ルートに乗ります。






3月17日、Rangiroa島到着

本日、3月17日午後1時30分に無事Rangiroa環礁に入りました。608海里を4日と4時間で走破。位置は南緯14度58分 西経147度38分。入る前は2mの高さの波でしたが、中に入ると静かそのもの。スーパーヨット1艇、チャーターカタマラン2艇、モノハル1艇が先客です。

アンカーを打った地点の陸側にはホテル、Hotel Kia Oraというのがあります。水上コテッジを持った素敵なリゾートですが、日本の会社、日本でコカコーラを持っている会社の所有という事で、日本語表示があちこちにあり、又、従業員が片言の日本語をしゃべります。びっくり。

この環礁はフレンチポリネシアで最大、世界で2番目に大きい環礁という事で、内海は反対側が見えず、大きな海です。

フランスの海洋学者、ジャック クストーが「Rangiroa環礁は多種類の海洋生物に恵まれた世界一美しい環礁」と言ったらしく、ダイバー天国の様です。ホテルの桟橋から出るダイブボートには日本人がかなり乗っていました。

ここはブラックパールの養殖が盛んで、また誠に珍しい事にワイナリーがあります。という事で、忙しくなりそうです。




2014年3月15日土曜日

3月15日、久々の大物

Hiva OaからRangiroaへひたすら帆走しています。現地時間午後6時の位置は南緯13度5分、西経143度24分。天気は晴れ、気温28度。北東の風17ノットはほぼ真後ろから受けています。波は2m。
 
誠に珍しい事に、オートパイロットもエンジンも航海計器も造水機も通信機器も快調です。誕生日も終わり、嵐も無。ヒマで困っていた所、今日15日の午前9時40分ヒマヒマじゃなかった、マヒマヒ(日本名シイラ、欧州名ドラド)1.2m物が流していたルアーにかかりました。最後にマヒマヒを釣ってからどの位経ったのかのかも忘れました。暴れ防止にラム酒を飲ませ、逆さ釣りでしごをする。マヒマヒはマグロと違って血の量が少ないので楽です。
 
7,8回分の食事はまかなえそうです。どう調理されるか楽しみです。


2014年3月14日金曜日

3月14日、Hiva OaからTuamotuへ

昨日13日、午前9時半にHiva Oaを出発。Tahitiに行く途中にあるTuamotu諸島の中で一番大きい環礁のRangiroaに向かっています。風は弱めで昨日の朝は北から、午後から北東に廻りました。真後ろから風を受けて4-5ノットで南西に向かっています。気温は高めで午前7時で28度。
 
環礁の一生の中で、マルケサス諸島は第一ステップ。海底の火山が隆起して海上にとげとげした陸地が出てきた段階。山の稜線は細く横から見ると波刃包丁の如くギザギザしています。土地は肥沃で、ジャングルの覆われています。
 
フランス領だけに2012年に訪問したフランス領にWallis島と共通点が多いです。住民はいい車、主流はトヨタのハイラックス、フォードのレンジャーの5人乗りピックアップに乗っています。ベンツのスポーツカーの一台ありました。

通貨はパシフィックフラン。ユーロにしないのが不思議です。物価は高いですね。少レストランでの小瓶ビール一本900円。ビールはもちろんHinanoビール。写真の2品、川エビの炒め物、生魚のココナッツドレッシングサラダ、ビール2本で5000円也。軽油1リットル180円。バケットは安くて80cm位のが一本100円。
 
成人の多くは刺青をしています。写真のりっぱな刺青のご婦人はここに多い顔です。食料品を売っているのお店は4件。昼は12時から2時、2時半は昼休みです。売っている野菜はトマト、ジャガイモ、キューリ、玉ねぎ。交番の近くに小型トラックで野菜売りのおばさんが出てきて、上記に加えて青梗菜、キャベツ、豆、ピーマン、茄を売っていました。

この島で一番大きいAtuonaの中心地、郵便局前の写真です。インターネットは郵便局にあって、1時間600円程度。島時間インターネットでゆっくりです。島の人々は愛想良く、目が合うとスマイルが返って来ます。港から村まで少し距離がありますが、車に乗せてくれます。
 
ここの名物は当地で没した画家のゴーギャン。村にはミュージアムがあって、ゴーギャンの多くの作品を鑑賞できます。すべて複製ですが、世界中に散らばったオリジナルを見るのは大変ですが、ここだと一か所で済みます。便利です。






2014年3月9日日曜日

3月9日、Hiva Oa到着報告

着きました。海上生活26日と17時間4分。現地時間(UTC-9.5h)で3月9日午前7時40分、マルケサス諸島はHiva Oa島のAtuonaに到着。位置は南緯9度48分、西経138度2分。3977海里、7365km完走。誕生日2回(浦野さん、サリーさん)、凪、逆風、強風、スコールと盛り沢山でした。
乗員は全員元気です。

泊地にはUminekoの他に10艇のヨットがいます。天気は晴れ。この島は1213mが一番高い山で、他に884m、889mの急峻の山があります。泊地は山に囲まれた入り江で、風少なくなかなか暑そうです。気温は午前8時で30度。
 
今日は日曜。税関もお店も何も開いていないという事。まずは、しっかり寝て睡眠不足を解消したいです。





2014年3月1日土曜日

3月1日、1000海里を切りました。

今朝、3月1日、先回の時刻修正から経度で15度来たので、船内時刻を修正しました。アメリカのパシフィックタイムに合わせました。
 
その時刻で午後4時50分、目的地のHiva Oaまで999海里と、1000海里を切りました。位置は南緯8度14分、西経122度20分。
 
3日前から風が南東から東に変り、真後ろから風を受けています。それに合わせて帆はメインセイルを右側、ジブセイルを左側に展開。日本語では観音張り、英語ではWing to Wingで帆走しています。風は軽く、風速ほど速力は出ていません。波は1-2m。天気は風の方向が変わって以来、晴れが続いています。風は10ノットから20ノット。速力は1ノット程度落ちて、対地速度で6-7ノット。

波が真後ろからとなり、ゆっくりと船の下をくぐって行きます。揺れはモダレートからラルゴに変り、波がサロンの床を打つリズムもゆったりとなって速度は落ちましたが、船内は快適になりました。
あと6-7日で到着の予定。
 
晴れているので、ナイトセーリングは星空がくっきりでビューティフル、いつまで見ていても飽きません。
 
先日の9時前、今日の明け方に真っ白のきれいな日本の漁船と交差しました。昨日はいわき市の第三十一権栄丸、今朝はKAIOMARU。どちらもVHF16チャンネルで呼んでみましたが、返答無。日本の漁船はヨットと交信するなという事になっているんですかねえ。それとも幽霊船?