2014年2月4日火曜日

2月4日、パナマ運河通過完了。太平洋お久しぶり



2月2日はGatun Lakeを太平洋側の下りロックに向かって南東に進みます。前日の停泊地から次のロックまでは28海里。Gatun湖はまるで瀬戸内を進んでいる感じ。大きな本船が行きかいます。Gatun湖が狭くなり、次は人間が掘った運河部に入ります。よくこんな大きな運河を100年も前に掘ったものだと感心します。

スエズ運河を掘ったレセップスが最初に取り組みました。しかし、熱帯の病気(2万人位が死亡)、現地人との軋轢でギブアップしたと現地のガイドから聞きました。それを引き継ぎ、現在の様な重機の無い時代、劣悪な環境の中でこの巨大な掘りを掘ったアメリカ人の気概に感動します。
 
運河部の途中には写真にあるような巨大なマーカーが至る所に設置されています。また浚渫を行う大きな船からパイプが遠くまで出ていて、その中は掘った砂、石が水圧で流されていて、パイプからは列車が通るような音が聞こえてきます。
 
両岸の高いCulebra Cutとそこにかかる橋を通過すると最初の下りロック、Pedro Miguel Locksが
見えてきます。パートナーのAlcidas は遅れているので、船を左岸壁に着けて一休み。しばらくしてAlcidas到着。Uminekoの右側にロープ4本で横抱きにします。
 
アドバイザーの合図でロックの入口に向かいます。登りと同様にモンキーフィストが投げ入れられます。太いラインを繋ぎ、送り出します。固定位置で太いラインが岸壁側に固定され、船側で弛みを取って準備完了。
 
下りは前にジャマイカの小型漁船とその船腹に抱かれたモノハルヨット、Umineko & Alcidas組、最後はロックの横幅一杯のオレンジの本船が1つの箱に入ります。後ろから幅一杯の本船が近づいて来るのを下から見るのは迫力です

壁と船の隙間は両舷各々たった60cmしかないので、ゆっくりゆっくり進んできます。前方の水が押されてかなりの流れが発生しています。全ての船の固定が完了すると、水が抜かれていきます。下りは表面に水流が発生しないので、誠に穏やか。水面がゆっくりと下降します。9mを下りきると前方の扉がゆっくり開き始めます。低い側は水門が2枚ある事に気が付きました。
 
Pedro Migue Lockから次のMiraflores Locksまでは約1海里。横抱きのまま進みます。
 
Miraflores Locksに着いたものの、受け入れ準備が未完という事でしばし待機。しばし待って、入口に進みます。Alcidas側モンキーフィストの投入。2投とも成功。Umineko側の岸壁側の係員はラインを一組しか持ってきていなくて、1投目失敗。2投目成功。一本の細いラインに2本の太いラインをつけて岸壁側に送り出します。固定完了。大型船を待ちます。
 
このMiraflores Locksは連続2段になっていて、2段目を終えるとそこは太平洋!1年5か月ぶりに帰って来ました。お日様はすっかり傾いています。
 
下りは大型船がゆっくり、ゆっくりをむので、最初のロックに入ってから最後のロックを出るまで3時間余りかかりました。








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