2014年2月2日日曜日

2月2日、パナマ運河通行

2月1日はいよいよパナマ運河に入る日です。前日には太いロープ5本とタイヤフェンダー6個が配られました。マリーナでの支払を済ませ、2時過ぎに出港。小型船の待機海面に3時前に到着。パナマ運河会社が派遣するアドバイザー(運河通行の為のアドバイスを与える仕事。責任は取らない)を待ちます。

4時に来るはずのアドバイザーが来ない。5時前にボートがやってきて、横抱きをする事になっているオーストラリアのSprit of Alcidasにアドバイザーが乗り移りました。次にこちらに来ると思いきや、そのままボートは帰ってしまいました。Alcidasはアンカーを上げてロック入口に向かいますが、Uminekoにはまだアドバイザーが来ません。いらいらと待つ事30分。再び同じボートがやってきて、今度はUmineko担当のアドバイザーが乗り込みました。
同じ待機海面で待っていたアメリカのNorth StarのアドバイザーがAlcidasのアドバイザーと入れ違ったようです。Alcidasはもうはるか先に進んだので、North Starと組む事になりました。急ぐ事もなく、通過が始まるとゆっくり食事がとれないので、晩御飯を先に食べようと余裕です。
食事を終えて待機海面を午後6時20分に出発。オリジナルスケジュールに対して約2時間の遅れです。Gatun Lockの入口に差し掛かる頃はすっかり日も落ち、真っ暗闇。その中でサイズも違い、事前打ち合わせをやっていないNorth Starとの横抱き(ラフティングと言います)作業をどたばたとやり終わったのが午後7時20分。Uminekoは右側。
ロックの箱の中には本船1隻と抱き合った2艇の組が2組入る事になっていました。
ゆっくり前進しながら、まず右側に寄ります。岸壁側から細いロープの先にテニスボール大の重り(モンキーフィストと呼びます)をつけたものが投げ込まれます。1投目、失敗。2投目、3投目成功。
今度は左側に船を寄せると、左側から同じ細いロープが2本投げ込まれます。
船は前進を続け、岸壁側の係員もそれに合わせて岸壁を歩き、船はロックの箱に入り、停止します。午後7時42分。
両側合わせて4本の細いロープに事前に各船に配られた太いロープを結ぶと、岸壁の係員はそれを引き寄せて岸壁側に固定。次は4本のロープを船側で引いてたるみを取ります。それが終わると水門が閉まり始めます。

エリー運河では2枚の水門が合う時にごーーーんと腹に響く音がしましたが、ここの水門は全く静かにしまります。

水門が閉まると注水が始まり、水面が波立ち、その水流で1組になったヨットは横に押され、ロープに力がかかります。同時に水面は上昇。それに合わせてロープにたるみが出来るので、四隅のロープ引きは急いで引いて固定をいう作業を繰り返します。

約15分で9m上昇。号令に合わせて四隅のロープを緩めると、岸壁側の係員が太いロープを固定杭から外し、船側で引いて取り込みます。船と岸壁側の係員は細いロープで繫がれ、船はゆっくり前進、係員は歩いて次のロックの箱に進みます。
3回繰り返して、合計27m上昇。前の水門の先は大きな淡水のGatun湖です。真っ暗闇の中をアドバイザーの指示で進むと、先行したAlcidasがいました。その横に大きなムアリングブイがありました。そのブイに舫い、アドバイザーは帰って運河通行初日の終わり。疲れました。
2日は美しい日の出で始まりましたが、6時に来る筈のアドバイザーの乗るボートが来ません。8時過ぎにやっと現れ、現在Gatun湖を太平洋側のロックに向かって航行中。ここの風景は瀬戸内に似ているとか、松島に似ているといいながら機走中。ロックにいるのは現地時間午後2時半(日本時間3日午前4時半)頃です。











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