2013年1月31日木曜日

1月31日、今日も静 かな一日が過ぎました


1月も最後になりました。南大西洋を這うように進んでいます。平均速度4ノット台でゆっくりと、でも確実にブラジルに近寄ってます。1月21日から1日120マイルを超える日はありません。

傾向としては昼に風が出て夜に落ちる感じです。残すところ496マイルです。現在の到着予定は2月5日。今後ちょっとだけ風が出る様ですが。
 
昼間の気温は30度を超えました。今は16時50分で32度。夜中は25-26度位。快晴が続いています。
 
他の船はエンジンをガンガン使っている様です。すでにブラジルに到着したRubyは150時間以上使っている様です。現在はUminekoエンジン走行時間が最も少なくなっています。実は、先ほどエンジンスタートしました。フリートビューワーではエンジン時間は出ないので、順位は見にくいですね。
 
昨日は水平線付近の雲が少なかったので、綺麗な落日を見る事が出来ました。太陽が完全に沈む直前に光りが緑がかっていました。グリーンフラッシュまでもうちょっと!



2013年1月26日土曜日

1月26日、こりゃ何?


相変わらずの軽風の中をゆっくり帆走しています。ゆっくりですが、確実にブラジルに近寄っています。目的地まであと1045マイル。空は晴れ時々曇り。気温が高くなって来ました。午後4時で30度、湿度50%。
昨夜の21時30分頃、釣りセンサーがカランと小さな音をたてました。
ラインを引いてみると軽く、手ごたえがありません。が、時々引っ張られるような気がします。
上げてみました。細長いが凶暴な顔をした魚が大きな針に喰いついています。
暴れるので、ラム酒を口に注ぐと静かになりました。お酒は毒ですねえ。
体長は88cm。どういう魚か皆目見当つかず。ご存じの方いれば教えて下さい。
直ちに多田さんの包丁により解体。今は冷蔵庫でおいしくなるのを待ってます。




2013年1月23日水曜日

1月23日、久しぶりの マヒマヒ


変わらず風は弱く、昨日10時から今日の10時までの走行距離は117マイル。平均4.9ノット。
 
午後2時30分、流したルアーに取り付けた多田式空き缶製センサーがカランと音をたてました。
 
引き揚げてみると、シイラです。先回は115cmでしたが今回は72cmと小ぶり。元気よく暴れます。先回はウインチハンドルで撲殺という残酷な事をしたので、今回はバニララム酒をお口に入れ、気持ちよく行ってもらいました。
 
同じ72cmでのマグロとシイラでは全く肉の量が違いますね。今回のシイラはおろすと中型タッパー容器一つに入りました。3人3回分のディナーに使えそうです。

2013年1月22日火曜日

1月22日、風が弱い


セントヘレナ島を出て4日目、風が徐々に弱くなって来ました。デイラン(24時間で走る距離)が1日目は153マイル、2日目は130マイル、3日目は103マイルと下がっています。

セントヘレナまでの航海ではスコールが来ると20-30ノットの風が吹き、どちらかというと来て欲しくなかったのですが今は、「来ないかなあ」と待つ気持ち。

昨日から風は5-10ノットの東よりの風。ヨットはほぼ真西に向かっているので、スピードが出ません。対水速度で2.5-4.5ノット、これに潮の。05-1ノットが加わって3-5.5ノットでゆっくり進んでいます。
まだこの先1500マイル以上もあるので、簡単にはエンジンを使う気になれません。
 
セントヘレナでは、野菜の補給がほとんど出来なかったので、野菜が貴重品になりつつあります。野菜の在庫を紙に書いて、見やすくしました。
 
野菜たっぷりの今までの食事は一時棚上げ。
 
魚もセントヘレナを出て以来、ずっとルアーを流していますが、結果出ず。
 
米、肉、麺類、ビールは十分にあるのですが。


2013年1月19日土曜日

1月19日、セントヘレ ナ島出発


現地時間(グリニッジ標準時間と同じ)10時8分、ムアリングブイからロープを外し、レース後半のスタートを切りました。係留ロープがムアリングブイの下にもぐり回転して絡まっていて、シュノーケルをつけて潜り外しての出発。出る前からいきなりトラブル。
 
ゴールのサルバドールまでは1917マイルもあります。3550キロメートル、長い航海です。
 
セントヘレナは72時間以内滞在という事になっていて、その間に入国、出国手続き、買い物、観光となかなか慌しい時間でした。更に、ムアリングブイに係留した船から、陸に上がるのに、自前のテンダーでは上陸が危険な為、渡し船に来てもらう必要があります。2時間おきに渡し船は動くので、一便逃すと次は2時間後と不便なハーバーです。

上陸する所が崖の下に作られたコンクリートの段で、端っこにブランコの支柱の様な物があり、それに太いロープが5本取り付けてあります。渡しは10人乗りの小舟で、小舟はこの段に横付けしますが、固定はできません。波が船を上下に、前後に運びます。船と段が乗り込める高さになった時にある人はロープにしがみつき、ある人はジャンプし、ある人は陸側に人の手に引かれて上陸します。大きな波が打ち込むとコンクリートの足場が波で洗われ、乗るときも降りる時もスリル満点。
 
島には現在約4000人が住んでいます。小柄、褐色の肌、顔つきはインド系、マレー系の感じです。
車は世界のブランドのかなり古いものから新しいものまで走っています。右ハンドル、左側通行です。
 
島はごつごつした岩の島です。一番高い所で816m。海岸に港のあるJames Town以外は平地は無く、断崖絶壁で囲まれています。
 
観光ネタはナポレオンが最後の時を過ごした島、世界から最も遠い島という事で、観光トラック(83歳のシボレートラック)はナポレオンが最初に棲んだ家、最後までの時を過ごした家、死語19年間埋められていた墓を廻ります。パリの中心よりもここの方が安らかに眠れると思うのですがね。
 
ユニークなのが699段、約180mの高さまであがる崖に作られたまっすぐな階段。最短記録は5分と11秒28.昨日、記念に登りました。今日は筋肉痛で痛い事。